生前贈与による所有権移転登記の事例(宇治市在住60代男性Wさん)
相談前
宇治市在住の60代男性Wさん(相談者)は父との共有で二世帯住宅を建てて住んでいます。つい最近住宅ローンの支払いを終え,ひとつ肩の荷が下りた心地でしたが,父は既に80歳以上の高齢です。父は元気ですが,遠くない将来に父は亡くなることになります。その場合,共有になっている自宅はどうなるのだろうか?と疑問に思ったWさんは,当事務所に相談に訪れました。
相続関係
Wさんの父母は健在で,WさんにはWさんを含めて3人の兄妹が居ます。Wさんの父が亡くなった場合は,Wさんの母とWさん兄妹の4人が相続人となります。
みらい司法書士事務所の解決方法
Wさんのように自宅不動産が父と共有になっているような場合,よく使われる相続対策は遺言書の作成です。しかし,Wさんの場合は共有となっているのは建物のみで,現在の評価額は100万円程でした。自宅の建物のみの相続対策であるならば,遺言書を作成する以上に確実で費用もそれほどかからないことから,生前贈与によりWさんのお父さんの建物の持分を移転し,Wさんが建物全部の所有者となりました。
司法書士からの一言
相続対策で最も知られているのは遺言書ですが,遺言書を作る以外の選択肢もあります。生前贈与は相続がおきる前に名義を書き換えるのですから,確実性の点では遺言書を上回ります。
とはいえ,登記に際しての登録免許税は相続登記に比べれば高額ですし(相続の場合評価額の0.4%,贈与の場合は2%),他の税金もかかわってきますので,司法書士だけではなく税理士との相談も必要となります。Wさんの場合も税金については当事務所に協力していただいている税理士の意見を聞きながら打ち合わせをすすめました。税金については非課税であっても税務申告は必要な場合もありますので,慎重な対応が必要です。
当事務所では,協力関係にある税理士さんとともに相談を聞くことも可能ですので,安心して手続をしていただけます。
みらい司法書士事務所の生前贈与一覧
みらい司法書士事務所の解決事例一覧
- 100年前の抵当権と60年前の売買予約権仮登記がある相続登記②(宇治市在住の60代女性
- 100年前の抵当権と60年前の売買予約権仮登記がある相続登記①(宇治市在住の60代女性
- 再婚を機に自宅を息子に譲り渡す(宇治市在住の50代男性Oさん,生前贈与の事例)
- 亡父と継母の共有の不動産に仮差押登記がされていた(宇治市在住の50代男性O様,相続放棄の事例)
- 離婚による財産分与を原因とする所有権移転登記(宇治市在住の50代女性Mさん)
- 亡夫名義の自宅の相続登記(宇治市在住の60代女性Kさん)
- 被相続人が住所を転々としていた(宇治市在住の50代男性,Wさん,相続登記の事例)
- 子どもが居ない夫婦の遺言書作成(宇治市在住の80代Wさん夫妻,遺言書作成の解決事例)
- 亡くなった父が兄の保証人になっていた(宇治市在住の40代男性Uさん,相続放棄の事例紹介)
- 相続人が多忙の為手続の一切を司法書士に任せた遺産承継業務(任意相続財産管理業務)の事例(宇治市在住の40代男性Rさん)
- 自筆証書遺言に基づく相続登記(遺言書検認手続と相続登記の事例,京都市上京区在住の60代男性Aさん)
- 被相続人死亡から10年以上経過してからの相続登記(宇治市在住の70代男性Wさん,相続登記の事例)
- 亡き夫名義の自宅を長女に相続させた事例。(宇治市在住70代女性Uさん,相続登記の事例)
- 亡くなった母が保証人になっていた。(宇治市在住70代女性Cさん,相続放棄の事例)
- 被相続人死亡後10年以上経過した相続登記の事例(宇治市在住の70代男性Wさん,相続登記の事例)
- 消費者金融からの借入の抵当権(京都市伏見区在住の50代男性Rさん,抵当権の抹消登記の事例)
- 相続税対策のための生前贈与の事例(八幡市在住の50代男性Mさん,生前贈与の事例)
- 共有物分割請求の被告となった相続人の相続登記事例(滋賀県大津市在住70代男性Oさん)
- 30年以上音信不通の亡父の債務の請求をきっかけに相続放棄をした事例(宇治市在住40代女性Nさん)
- 亡くなった母が再婚で前夫との間に子が居たことが分かった遺産承継業務(任意相続財産管理業務)の事例(京都市伏見区在住40代男性Uさん)
- 子の居ない夫婦の遺言書に基づく相続登記の事例(宇治市在住80代女性Oさん)
- 亡くなった方が生前から相談に訪れていた相続登記の事例(宇治市在住70代女性Cさん母子)
- 所在が遠方で住居表示が実施された相続不動産の相続登記の事例(宇治市在住50代男性Wさん)
- 古い根抵当権がある不動産の相続登記の事例(京都市在住60代女性Tさん)
- 半血の兄弟姉妹が多数居た方の財産管理(遺産承継)業務の事例(宇治市在住80代女性Oさん)
- 借金は少額であったが相続放棄をした事例(宇治市在住40代男性Lさん)
- 地主さんの相続対策(久御山町在住80代男性Tさんの遺言書作成の事例)
- 外国に住む兄弟との遺産分割協議が必要になった相続登記の事例(宇治市在住50代女性Oさん)
- 相続放棄の期間3ヶ月の伸長(延長)を申立てた事例(久御山町在住30代男性Mさん)
- 音信不通の子がいる場合の相続対策(宇治市在住60代男性Mさんの遺言書作成の事例)
- 家族関係が良好ではなかった父親の相続放棄(京都市伏見区在住40代男性Lさん)
- 借地の上に老朽化した建物を持つ無年金の母親の相続放棄(宇治市在住60代女性Iさん)
- 再婚した奥さんに自宅を残してあげたい(城陽市在住50代男性Kさんの遺言書作成の事例)
- 父親の土地の上に息子が住宅ローンを組んで家を建てた(久御山町在住70代男性Mさん)
- 30年以上音信不通の父親の借金の支払いを求められた(宇治市在住40代女性Hさん)
- 継母から亡父の預金名義変更の協力を求められた(城陽市在住50代女性Gさん,相続放棄の事例)
- 死亡後3ヶ月を過ぎて請求が来た亡父の連帯保証債務の相続放棄(宇治市在住40代女性Fさん)
- 賃貸アパートで孤独死した亡父の相続放棄
- 公正証書遺言の作成を行おうとしたが間に合わなかったケース
- 3か月の期限を超えてしまったどころか、死亡後14年を経過した亡父の相続放棄
- 借金があるわけではないが兄弟間の仲が悪いために行った相続放棄
- 自営業の運転資金約600万円の負債を残した父親の相続放棄
- 事業で約1億円の負債を残した母親の相続放棄